成功の鍵は、やり抜く力

幼い頃からスターとして存在を示し、周りへの影響力を強めるも、最後にはわずかな人の記憶に残るだけの選手がいる。そればかりか、有望な才能の芽がコーチに摘まれてしまったという話を、30年のコーチ生活でどれほど聞いたことだろうか。

そんな結果に至った理由を、周囲は都合のいいように語るが、その彼らの解釈が正しいのか、僕にはよく分からない。しかしながらアンジェラが語る「やり抜く力」は、才能が消えていく現実と深い関わりがあるのかもしれない。

才能とやり抜く力

登壇者のアンジェラは、結局のところやり抜く力を育てる方法は分からないと語っている。とはいうものの、コーチにも共感してもらえそうな言葉も語られている。それが、

「才能とやり抜く力は違う」という言葉。

羨むような才能を持つ選手みんなが、その時代のスター選手になれるかとコーチに問えば、おそらくほとんどの答えはノーであろう。それゆえこの現実を目の当たりにするコーチたちは、アンジェラの言葉に納得できるはずだ。

ほとんどの人はやり抜けない

希望的観測を口にしただけで、やり抜いた気分になってしまう人がいると聞いたことがある。もしかしたら、今年のはじめにも、そういう人に出会ったかもしれない。

また熱い口調で計画を語るものの、行動を起こす前にその計画を消滅させてしまう人もいる。これは紛れもなく僕のことであり、あげく仲間に迷惑をかけてしまった苦い経験がある。

だからこそ「やり抜く力は、才能とはむしろ反比例の関係にある」というアンジェラの言葉には納得できる。なぜなら僕がそうであったし、僕が出会った才能の多くは、開花する前に消えていったからだ。

やり抜く力を育てる

プレゼンテーションの中で、やり抜く力を育てるのに一番良いとされる方法も、じつは語られている。

もし、この時代を生きるコーチ仲間に、選手の精神的な弱さや、あきらめ精神が蔓延する状況に悩むコーチがいたら、ぜひこのアンジェラの話を聞いてもらいたい。

1,400万回の再生数がある動画に、きっと何かのヒントが見つかるはずだ。

コンサルタントとしての仕事を辞めて、アンジェラ・リー・ダックワースは、ニューヨークの公立中学校の1年生に数学を教え始めた。そこで彼女は、IQだけが学業における成否を決めるわけではないということに気づく。アンジェラはこのプレゼンテーションで、成功のカギとなる「やり抜く力」の理論について語っている。

TED

関連記事