説得と納得

あなたが指導で使っている言葉は、説得なのかそれとも納得なのでしょうか。

ある本に、説得とは「違った意見の持ち主を、言葉で説き伏せること」とありました。そして、納得とは「他人の考えや行動などを十分に理解して得心すること」と書かれています。

言葉でコーチの意図を伝えるためには、この説得と納得を理解することは、コーチにとって重要かもしれません。

説得と納得

説得と納得について書かれた一文を引用します。

 読者にとって説得とは「されるもの」である。そして納得とは「するもの」である。前者は不本意な受動であり、後者は能動である。

 読者を説得してはいけない。いわんや、読者を論破してやろうなどと考えてはいけない。文章に必要なのは、、そして読者が求めているのは、、説得力ではなく「納得感」なのだ。

取材・執筆・推敲 古賀史健 著

この引用文の「読者」を「選手」へ、「文章」を「指導」へ置き換えてみます。

 選手にとって説得とは「されるもの」である。そして納得とは「するもの」である。前者は不本意な受動であり、後者は能動である。

 選手を説得してはいけない。いわんや、選手を論破してやろうなどと考えてはいけない。指導に必要なのは、そして選手が求めているのは、説得力ではなく「納得感」なのだ。

となります。なんとなく言いたいことを理解してもらえると思います。

納得させるには課題の共有が必要

相手(選手)を納得させるために必要なのは、課題を共有することだと書かれています。この課題の共有についても、同じ本からの一文を引用させてもらいました。ここも読者を選手に置き換えて読んでみてください。

 課題が共有されないまま語られる話は、他人ごとであり、説得となる。課題が共有されてこそ、読者にとっての自分ごととなり、納得の可能性が生まれていく。

取材・執筆・推敲 古賀史健 著

解決のヒントや、具体例の提示が、課題の共有には非常に有効となることが分かります。課題が共有されていれば、選手の納得を得られる可能性がきっと高まるはずです。

説得から納得へ

普段つかっている言葉は選手を説得しているのか、それとも納得させようとしてるのか、すこし振り返って考えてみてください。おそらくは説得の方に傾いているコーチが多いのではないでしょうか。自分が発する言葉が選手へどのように届いているかを、客観的に考えてみることをお勧めしたい。そうすることで、あなたの考えがさらに選手へ浸透していくことに繋がり、選手の行動パターンにも変化が現れるかもしれません。

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