PANPASI

「日本の消費者に認められる製品を」

パンパシーのスー社長の言葉に心を動かされ、サポートを決めたのは2023年のこと。とはいうもののウェアに関して知っているのはブランド名ぐらい。マーケティングや製品開発などについてはほぼ無知な状態である。

パンパシーは北京のスポーツウェアブランド。ナイキ、アディダス、ニューバランス、プーマなどのメジャーブランドに近づくことなどできるのか。何からはじめればいいのか。どこへ行って何をすればいいのか。それさえもよく分からなかった。

「小さくはじめたい」

この言葉に日本市場へのチャレンジは、安易な決断ではないと確信する。中国国内でおよそ2,000クラブとの提携を結ぶパンパシー。もっと強気かと思いきや、製品の質の改善を今後の最大の目標に掲げた。

「小さくはじめたい」の言葉は「あなたと信頼関係にある人へ製品を紹介してほしい。そして製品を厳しく評価してほしい」を意味していた。

「細部への配慮も質も違う」

喫茶店でコーヒーを飲みながら店内を見わたす。しゃぶしゃぶを食べながら店員の振る舞いに目を奪われる。そしてショッピングモールでの表情は、時間とともに元気がなくなっていく。これは2日間の出来事。

「中国へいったん戻って、出直してきます」モールのコーヒーショップでスーさんが唐突に口にした言葉。私たち日本人にとって当たり前の風景に大きな違いを感じ取ったようである。

「正式パートナーとして」

1ヶ月連絡は無く、正直もう戻って来ないと考えはじめていた。やり取りが再開したのは10月初め。正式なパートナーとして、製品の共同開発と販売を進めたいと唐突にメッセージが届く。

どうやらこちらにも準備する必要がでてきたようだ。中途半端ではなく本気度を高め、スーさんに応える準備だ。仲間の声を聞きながら確実に土台を築いていく。ゼロからはじまったこの事業、コツコツと小さな1を足しながら、すこしずつ進めてみよう。

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