褒めことばは相手をやる気にさせる、効果的な指導スキルです。経験が豊富なコーチほど、この褒めことばの使いかたに長けています。
2つの立場(スタンス)を使い分けると、褒めことばの伝わり方が大きく変わります。
褒めことば「You or I 」
YOU を使った褒めことばと I を使った褒めことばのちがいが分かる文を紹介します。
ひとつは、”YOU”のスタンスで相手を承認するもの。
「よくやった!」「やればできるじゃないか」「優秀だね」
2つ目のタイプは、相手が自分に対してどういう影響を与えたのかを言葉にするもの。つまり”You”ではなく”I”の立場。
「きみががんばっているのを見ていると、僕もやる気が高まるよ」「今日のきみのプレゼンは安心して見ていられたよ」
新 コーチングが人を活かす 鈴木義幸 著
You と I では何がちがうのか
![](https://zerocoach.org/wp-content/uploads/2024/04/nijwam-swargiary-34Tzc5f1qbA-unsplash-2-1024x576.webp)
Youで褒めた時と、Iで褒めたとき、相手の受けとり方は変わってきます。
Youの立場
褒めことばの殆どは、このYouではないでしょうか。このYouの立場で褒めることの弱点は、相手が褒められることを目的するようになることであり、次第にコーチは、褒めることに忙しくなることです。
Iの立場
自分がやったことに対しての評価を受け取りやすいのが、このIの立場の褒めことばだと考えています。もしかすると、日本人コーチと外国人コーチのちがいがここにあるかもしれません。
参考文献
新 コーチングが人を活かす 鈴木義幸
サッカーコーチはYOUかそれともIか
サッカーのコーチたちの褒め言葉を分析してみました。すると、ほとんどの褒め言葉はYouの立場でだということが分かりました。いちど自分の褒めことばを分析してみてください。もしそこに改善する必要があれば、相手の成長に何らかの変化が出てくるかもしれません。